日本では脂肪吸引の安全性のみが多く掲載され、海外でおこなわれている脂肪吸引による死亡率などについては掲載されていないことが多いといわれています。

脂肪吸引が頻繁におこなわれているアメリカでは、脂肪吸引はダイエットではなく、命に関わる「外科的手術」として位置付けされ、気軽にダイエット感覚で施術を受けることに対して注意喚起をしています。

日本よりも事例の多いアメリカにおいて、脂肪吸引による死亡者数は、１０万人中２０〜１００人が死亡するという結果が発表されています。

これは1000人に1人は脂肪吸引後に死亡している計算になり、確率としては少ないですが、ゼロではありません。

脂肪吸引はダイエット感覚で受けられるような、リスクの低いものではなくて、「死亡率やリスクの高い外科的手術」ということを理解しておく必要があります。

出典：http://www.skincare-univ.com/article/006051/

脂肪吸引による主な合併症は「感染症」「塞栓症」「皮膚の壊死」「麻酔からの毒性」など様々です。

脂肪吸引後には、施術箇所の「痛み」や「腫れ」「内出血」や「青あざ」「むくみ」などが出る可能性があるといわれています。

体の中に脂肪を吸引するための管を入れるため、施術後に傷跡が残ってしまったり、皮膚に突っ張りを感じたり、施術前とは違う体の状態に戸惑うケースも少なくないようです。

また、傷痕や痛みだけではなく脂肪吸引から死亡につながってしまうケースも多々あります。

その中でも、脂肪吸引による合併症として報告されている「脂肪塞栓」が、死亡を引き起こす原因として多いといわれています。

脂肪吸引後「塞栓脂肪」が血液に流れ込み、肺などの臓器に詰まってしまうことで、呼吸不全などを引き起こし、最悪の場合は死に至ります。

他の合併症が原因で、脂肪吸引を受けて死に至るケースもあるため、施術を受けたいと考えている方は、脂肪吸引が引き起こす合併症や、リスクを理解した上で施術を受ける必要があります。

脂肪吸引手術は死亡事故にもつながる危険性も十分考えられる施術です。

そのため施術後のリスクについても自分でしっかりと把握しておくことが大切です。

気軽に受けられるプチ整形などとは違い、命に関わることも十分考えられますので、クリニックや医師からの指示を受けた場合は、必ずその指示に従うようにしてください。

施術前後の健康状態については、必ず申告をして後遺症や合併症のリスクを少しでも減らすことが大切です。

熱がある、風邪をひいたということはもちろんですが、痰が絡んだり、鼻水が出たり、などの、関係がないと思われる些細な健康状態についても、医師にしっかりと伝えましょう。

クリニックによっては、カウンセリング当日の脂肪吸引をすすめてくる場合や、広範囲の脂肪吸引を1日で終わらせる施術内容を提示してくることがありますが、後遺症や合併症のリスクも十分考えられますので、そのような場合は断るようにしましょう。

参考：二の腕の脂肪吸引

脂肪吸引を気軽に施術できる美容整形外科は年々増加しており、費用も一昔前に比べるととても安くなりました。

脂肪吸引は気になる部分の脂肪を取り除くことができ、ダイエットでは落とせない脂肪を簡単に落とせるためとても人気があります。

脂肪吸引が身近になった今、技術も向上しましたが後遺症や合併症、死亡事故にあう可能性はゼロではありません。

脂肪吸引を受ける方も、施術内容の危険性やその後遺症についてもしっかりと理解をし、医師の説明や指示を守り、不安な場合には複数の美容外科の医師に相談することも大切です。

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